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沖縄旅行でウミガメを見るには?条件や出没場所をチェックしよう

ウミガメ

沖縄旅行に行く目的の一つにウミガメ鑑賞がありますが、果たして本当にウミガメに出会うことはできるのでしょうか。沖縄には野生のウミガメを見られるスポットが多くありますが、高い確率で目撃するにはいくつかのポイントがあり、それを把握しておかなければなりません。今回は、沖縄旅行でウミガメを見るために押さえておきたいことを紹介していきます。

沖縄で見られるウミガメの種類

ウミガメ

ウミガメの種類は全部で7種類あります。沖縄ではどのようなウミガメを見ることができるのでしょうか。沖縄に生息するウミガメはタイマイ・アカウミガメ・アオウミガメの3種類です。ただ、3種類とも絶滅危惧種に指定されており、簡単に遭遇することはできません。さらに、世界各国でウミガメの保護運動が行われています。沖縄に生息する3種類のウミガメも同様に、地元住民の協力の元で保護されており、非常に貴重な存在でありつつも沖縄の象徴的存在として多くの人に愛されているのです。

沖縄旅行でウミガメを見られる時期や条件

ウミガメ

ウミガメは季節ごとに目撃しやすい時期と、目撃しにくい時期に分かれています。より高い確率で遭遇したいのであれば、どの時期が一番出没しやすいのかを把握しておくといいでしょう。一般的に沖縄でウミガメを見られる確率が高いのは、5~8月、つまり梅雨から夏にかけての時期といわれています。なぜなら、この時期はウミガメの産卵シーズンで卵を産むために浅瀬にやってくるからです。産卵から2カ月ほど経つと、子どものウミガメが生まれ、海へ戻っていきますが親ガメになれるのはわずか1~2匹程度といわれています。これがウミガメの絶滅危惧種たる一番の所以といってもいいでしょう。そのくらいウミガメはデリケートな生き物なのです。
そんなウミガメが好むのは、水深2メートルほどの海底で岩場があるところといわれています。ウミガメは主に藻を食料とし、出産のときでなくとも浅瀬に出没する傾向にあるので、産卵シーズン以外でも岩場の近くにいれば目撃できるかもしれません。ビーチから海に入った際にたまたまウミガメを目撃できるケースもあるので、注意深く観察してみましょう。

沖縄旅行で気軽にウミガメを見る方法

ウミガメ

野生のウミガメに会えるかどうかは運やタイミングに大きく左右されます。会えない可能性も十分に考えられるので、確実にウミガメを見たいのであれば別の観察手段も検討しておいたほうが良いでしょう。沖縄にはウミガメを飼育している施設もいくつかあります。そういった施設に行くことで運に頼らずとも気軽にウミガメの様子を見ることが可能になるので、絶対にウミガメを見ておきたいと考えているようであれば選択肢に入れておいたほうがいいかもしれません。
いくつかある中でも久米島にある「久米島ウミガメ館」や沖縄本島の海洋博公園内にある「ウミガメ館」は特に人気のスポットです。水槽で泳ぐウミガメを観察できるので、ウミガメと同じ目線になってみたり、上から眺めてみたりと、さまざまなアングルでウミガメ観察を楽しめるのが特徴です。

久米島ウミガメ館

住所 沖縄県島尻郡久米島町字奥武170番地
アクセス 久米島空港からバスで約30分「バーデハウス前」下車

海洋博公園「ウミガメ館」

住所 沖縄県国頭郡本部町字石川424
アクセス 那覇空港から車で約120分(高速道路利用)

沖縄旅行で野生のウミガメを見られる場所1:座間味島

ダイビング

どうしても野生のウミガメに遭遇したいという人は、より出没の確率が高いスポットを選ばなければなりません。出没率の高いスポットとして知られているのが慶良間諸島の「座間味島」です。座間味島には「阿真ビーチ」という人気ダイビングスポットがあり、ウミガメが食料を求めに来たり、産卵を行ったりする場所でもあるので、多くの人がウミガメ鑑賞を目的に訪れています。那覇から高速船で50分、フェリーだと2時間ほどで行くことができ、交通の便も決して悪くありません。運がよければウミガメと一緒に泳ぐこともできます。特に早朝はウミガメに会える確率が上がるので、早起きしてウミガメ鑑賞すると良いかもしれません。
ただし、ウミガメは繊細です。人気スポットでもあるので、人もたくさんいるでしょう。ウミガメが驚いてしまわないように、騒いだり近づきすぎたりしないよう注意が必要です。

阿真ビーチ

住所 沖縄県島尻郡座間味村阿真
アクセス 那覇泊港から高速船で座間味港まで約50分、座間味港から徒歩で約15分

沖縄旅行で野生のウミガメを見られる場所2:阿嘉島

ウミガメ

「阿嘉島」も非常に人気の高いスポットです。フェリーで那覇から1時間半程度で到着できる場所で、観光地としては比較的穴場スポットであるため、沖縄の自然を堪能しながらウミガメを待つことができるでしょう。ウミガメが集まるのは、港から徒歩で行ける「阿嘉ビーチ」です。阿嘉ビーチはテトラポットが多く、中には人工的なイメージも抱いてしまう人もいるかもしれませんが、藻が生えやすいというウミガメ鑑賞にもってこいの環境が整っています。ほかのスポットより食料が多いとなれば、ウミガメの出没率も高くなるので、ぜひ狙ってみるといいでしょう。

古阿嘉島

住所 沖縄県島尻郡座間味村字阿嘉
アクセス 那覇泊港から高速船で約50分

阿嘉ビーチ

住所 沖縄県島尻郡座間味村阿嘉
アクセス 座間味港から徒歩で約3分

沖縄旅行で野生のウミガメを見られる場所3:宮古島

ダイビング

3つ目に紹介するのが「宮古島」です。ただ浅瀬で海に入っただけではウミガメを見られる確率は低いので、ウミガメを見られるツアーに参加してみましょう。ウミガメツアーはシュノーケルとダイビングがありますが、ダイビングのライセンスを持っていなくても参加できるシュノーケルツアーが初心者にはおすすめです。シュノーケルツアーではライフジャケットを着用するので、海に潜ることはできません。ウミガメが呼吸のために水面にあがってくるのを待ちながら、少し距離を取って観察することになります。
せっかくウミガメに遭遇できたら、写真に撮って思い出に残したいところ。自分で持っていった水中カメラでインストラクターの方が代わりに撮影してくれることもあります。水中カメラを持っていない場合は、ツアー中の写真撮影を行ってくれるショップを選んでみると良いでしょう。有料の場合も無料の場合もあります。

沖縄旅行でウミガメを見るときの注意点

ダイビング

ウミガメ鑑賞の際には、いくつか気をつけておくべきことがあります。ウミガメは非常にデリケートな生き物で、絶滅危惧種に指定されています。見かけても触れてはいけません。運よく遭遇できたとしても、興奮して近づきすぎたりしないようにしましょう。近くに寄り過ぎるとウミガメにストレスが加わってしまいます。また、ウミガメが警戒して同じ場所に現れなくなるようなことがあれば、生活環境を侵害することにもなってしまいます。
ウミガメは限られた条件下でしか生きることができない生き物なので、鑑賞する際は十分に配慮を行わなければなりません。産卵時は特にデリケートな状態になります。ウミガメは通常、水の中で生活する生き物で、陸上に上がってくることは産卵時以外滅多にありません。命がけで行っている産卵を邪魔することは決して許される行為ではないので、絶対に刺激を与えたりすることのないようにしましょう。産卵は夜暗い中で行われます。産卵が終わると海へ戻りますが、月の光を頼りに海へ戻るため、カメラのライトで照らすと海へ帰れなくなってしまうかもしれません。少しでも戻るのが遅れれば、死に直結するほどの危険が伴うので、見にくいからといってライトを照らすようなことは決して行ってはなりません。

沖縄旅行でウミガメと一緒に泳いでみては?

ウミガメ

沖縄にはウミガメと出会えるスポットがたくさんあり、多くの人がウミガメ鑑賞に訪れます。場所によってはウミガメと一緒に泳ぐことも可能になるので、よりウミガメ鑑賞を堪能したいのであれば、どの場所で鑑賞するのがいいのかよく確認しておきましょう。ツアーの中にはウミガメと泳げるプランが用意されているものもあります。出没しやすいスポットや時間を選ぶなど、より確率の高い方法を押さえておけば、沖縄旅行でウミガメと一緒に泳ぐことも夢ではありません。楽しい旅行にするためにも、ルールやマナーなどもきちんと把握しながら鑑賞することが大切です。

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